月別アーカイブ: 2014年1月

税理士としての生き様 ~少年の日の思い出


別に彼は「だれかから評価をされたい」とか、「なにかの業績で認められたい」とか、そんな小さなことなど思ってもいません。
それは、私の仲間の1人の税理士のことです。
でも、ちょっと遠くにいる少年だけには、自分のことをよく見ていて欲しいと言いました。
その少年は今、中学1年生です。
3年前、少年が10歳のときに、両親が経営している町工場が倒産しました。
その処理をしたのが税理士の彼でした。

彼から聞いたこの話を、私は一生忘れることはできません。

町工場が倒産すると当然、社長夫婦とも自己破産です。
すると、不安に怯える社長が、毎日のように彼へと電話をかけました。
彼も忙しい中をぬって、2日に1度は顔を出しました。
彼は、完璧にヒーローでした。
無邪気な少年のその目に映った彼は、なんだか困っているお父さんや、うろたえるお母さんを助けてくれるヒーローでした。
悪い奴から守ってくれる仮面ライダーやウルトラマンやマジンガーZと同じだったのです。

彼は「私の世代のヒーローって、今の小学生には分からないよねぇ」と少し照れながら笑いました。
ある日、少年は、顔を見上げると「おじさんって、と~っても強いんだね」と目を輝かせて言いました。
すると彼も「そうさ、おじさんはスッゴク強いのさ」と手を腰に当てると高笑いをしました。

だから、負けられません。
名誉も地位もまったく興味のない彼が、このたった1人の少年のために、絶対に負けられません。 
だって、仮面ライダーがショッカーに負けてしまったら、番組は終わります。
番組の視聴者がたった1人だけでも、約束をしたおじさんは負けられない。

今でも、中学生の少年からは、ときどき電話があるようです。
両親の、その苦しそうな姿を見ていたからこそ、自分も将来は会社を興したいと言っているそうです。
そして、彼に「そのときは手伝って下さい」と。
だから彼は、少年の秘めたる想いを叶えてあげるまで、倒れる訳にはいきません。
私は、税理士としてのあるべき理想の姿を彼の生き様に見た気がしました。
そして私も、と~っても強いんです。


休日の研修は割増賃金になるのでしょうか?


保険代理店を経営しております。
仕事に必要な資格を取得してもらうため、社員に社外の研修に参加してもらう予定です。
業務としての参加で費用も会社が負担します。
研修の日程が土日の2日間で当社の休日と重なります。
この場合、休日出勤の割増賃金を支給する必要があるのでしょうか?
なお、当社の所定労働時間数は1日8時間、週40時間。休日は土日祝です。

社員に研修に参加してもらうのも、会社にとって大切な投資の一環ですね。

今回のように業務が会社の休日と重なることが事前にわかっていれば、「事前に休日を振り替える」という対応をします。
「振替休日」のことですね。
休日を振り替えるわけですから、研修に参加した日は休日出勤にはあたらず、割増賃金は発生しません。

ただし、研修が所定の8時間を超えた場合には、残業としての割増賃金が発生する可能性がありますので注意が必要です。

また、振替休日はなるべく同じ週で取得してもらうのが望ましいでしょう。
週をまたいだ場合、振替休日を取得した週の労働時間が所定の40時間を超える可能性が出てきますので、同様に割増賃金が発生します。
研修の前に社員に説明し、休日の振替と手当について理解を得ておきましょう。


ホワイトナイト【今月の教えてキーワード】


敵対的買収を仕掛けられた会社の経営者が、買収されると自分たちが追い出されてしまうと考え、自社と友好的な関係を持つ会社に、自分たちに有利な条件で買収してもらうよう働きかける相手企業をさす言葉。
助けに現れる「白馬の騎士」に例えたもの。
2006年、首都圏に弁当・総菜店を持つオリジンがドン・キホーテに買収を仕掛けられた際、イオンがオリジンの株式公開買い付けに乗り出したのは、その一例だと言われている。


ビジネスを加速する小さな投資


メールやWeb、携帯電話を介したコミュニケーションがビジネスでも当たり前になりましたが、だからといって「紙」でのやり取りがなくなったわけではありません。
役所関連の提出書類など、収入印紙を貼ったり署名・捺印してのやり取りというのは今でもありますし、この手の書類の多くが「相手からの回収」や「提出」が必要となる重要なものです。
このような返してほしい書類が、なかなか先方から戻ってこないことも多いのではないでしょうか。

そこで、「書類の送り方」をひと工夫してみましょう。

まずは、返送用の封筒を用意し返送先を記載します。
そして、その封筒に必要な額の切手も貼っておくのです。
急ぐ場合は、「速達」と赤字で記載してその分の切手も貼っておきます。
また、同封する書類には、署名・捺印してほしい箇所に付箋や鉛筆で印をつけ、わかりやすくしておきます。
送付書にはいつまでに返送してほしいか、署名や捺印する箇所がいくつあるかも、はっきりと箇条書きしておくとよいでしょう。

このような対応は、相手がお客様である場合には行っていても、自分が発注者の場合には切手や返送用封筒を省略することが多いのではないでしょうか。
しかし、「待っている時間」や「相手に催促する手間」はムダともいえます。封筒と切手という小さな投資が、仕事の効率と質を向上させてくれます。